DaVinci Resolveの一番基本となるタイトルテキストの使い方です。DaVinci Resolveには、他にも高機能な「Text+」がありますが、今回は一番簡単な「テキスト」の解説です。エディットページでのタイトルテキストの挿入から、フォントの種類や文字サイズ、文字色などの設定をやってみましょう。
概要
エディットページでは、「タイトル」「Fusionタイトル」「字幕」の3つのタイトルテキストが用意されています。「タイトル」には「Text+」と「テキスト」と2種類のテキストがあり、「Text+」は「テキスト」より設定項目が多い高機能なテキストです。
- タイトル
- テキスト
- Text+
- Fusionタイトル
- 字幕
フォントについて
DaVinci Resolveでは、OSにインストールされているフォントがすべて使用できます。Adobe Fontsにも対応しています。
タイトル「テキスト」
従来からDaVinci Resolveのエディットページにあるテキストツールです。
Text+に比べると機能は限られていますが、設定項目が少ないだけに簡単なテキストを乗せる場合は、こちらの方が使い勝手が良いときがあります。またハード的には「Text+」がGPUで処理を行うのに対し、「テキスト」はCPUで処理を行います。

「エフェクトライブラリ」>「タイトル」>「テキスト」をタイムラインにドラッグアンドドロップします。

テキストの設定は、画面右上「インスペクタ」を開き、テキスト、文字サイズ、カラーなどの設定を修正します。なお、「テキスト」のモードで文字に縁をつけると、文字の外側と内側に均等に縁がつきます。
簡単なアニメーション
「Text+」は「Fusion」>「Template」で文言、文字サイズなどの基本的な設定ができます。「テキスト」同様に、タイムラインとひし形を使って簡単なアニメーションを作ることができます。なお「Text+」では「テキスト」と異なり、トラック上にひし形やイージングのアイコンは表示されません。(たぶん設定できる効果が多いため)
文字の移動

アニメーション開始位置にプレイヘッドを移動させます。

「インスペクタ」>「リッチテキスト」右のひし形をクリックして、開始点をセットします。ひし形が赤に変わり、テキストのトラックにひし形とイージングのアイコンが表示されます。

終了点にプレイヘッドを移動させます。例として、「インスペクタ」>「位置」>「Y」の値をドラッグして、テキストを上に移動させます。「位置」右のひし形が赤に変わり、ひし形の横に「<」「>」が現れます。クリックすると前後のポイントに移動することができます。

そして同時にトラックにも設定が反映します。
プレイヘッドを開始点に移動して再生してみます。テキストが上に向かって移動すれば成功です。なお、インスペクタの右にひし形がある項目は、同様にアニメーションを付けることができます。
「テキスト」で利用できるその他設定
- ドロップシャドウ
- ストローク(縁取り):一重の縁取りのみ。二重以上の縁取りは「Text+」で作成します。
- 背景:背景付きの文字