「グリッチノイズ」とは
ホラー映画に出てくるような映像や音声に一瞬ザザッと入るノイズを「グリッチノイズ」といいます。After Effects でホラー風ノイズを映像に加えてみます。
素材を配置する
背景動画をタイムラインに配置します。
素材の配置方法などは、以下よりどうぞ
「平面レイヤー」を配置する

次に「平面レイヤー」をタイムラインに配置します。
平面レイヤーは、メインメニュー「レイヤー」>「新規」>「平面」をクリックします。(またはショートカット[Ctrl]+[Y]キー)
「フラクタルノイズ」を加える


次に平面レイヤーにノイズを加えます。
「平面レイヤー」を選択して、メインメニュー「エフェクト」>「ノイズ&グレイン」>「フラクタルノイズ」をクリックします。
※「平面レイヤー」とは
ただの1色塗りつぶしただけの簡易なレイヤーです。単体よりは、平面レイヤーにエフェクトを適用したり、映像に合成する目的で使われるレイヤーです。
「フラクタルノイズ」の設定
「エフェクトコントロール」パネル「フラクタルノイズ」を調整して、モザイクのような模様にします。これが後ほど、ザザッというノイズになります。

- ノイズの種類:「ブロック」に変更する
- コントラスト:好みで上げる
- 展開:[Alt]を押しながらストップウォッチアイコンをクリック(表示が赤くなります)。すると右側にスクリプトの入力欄が現れます。
「展開」に「エクスプレッション」を追加する

右側に現れたスクリプトの入力欄に、スクリプトを入力します。以下は一例です。この数式でフラクタルに回転を与えています。数値を上げるほど回転も速くなります。

「トランスフォーム」の調整
次に「トランスフォーム」を調整します。

- 「トランスフォーム」>「縦横比を固定」のチェックを外します。
- 「トランスフォーム」>「スケールの幅」:4000(任意の値)に変更
- 「トランスフォーム」>「スケールの高さ」:800(任意の値)に変更
「調整レイヤー」の追加

メインメニュー「レイヤー」>「新規」>「調整レイヤー」を追加します。
(またはショートカット[Ctrl]+[Shift]+[Y]キー)
「調整レイヤー」を選択して、メインメニュー「エフェクト」>「ディストーション」>「ディスプレイスメントマップ」を適用します。
「調整レイヤー」の設定
「エフェクトコントロール」パネル「ディスプレイスメントマップ」を調整します。

- 「マップレイヤー」:「暗いグレー平面1」を選択
- 隣の選択欄は「エフェクトとマスク」を選択します。
- フラクタルノイズの「暗いグレー平面1」レイヤーの目玉マークをOFFにします。
「ディスプレイスメントマップ」の設定
ノイズの確認をします。

- ディスプレイメントマップの、「最大水平置き換え」を変更してみて、画像が乱れることを確認します。
- ピクセルをラップするにチェックを入れます。(画面の端が、黒くなるのを防ぎます。)
グリッチノイズの設定
あとはキーフレームを打って、時間を調整して完成です。

- タイムライン上の「調整レイヤー」の左右をドラッグして短くします。
- ショートカット[Ctrl]+[D]キーで「調整レイヤー」必要な数だけコピーして、適当な場所に配置します。これでザザッというノイズの数、長さ、位置を決めるわけです。
完成図
