テキストをチカチカ、キラキラ、星が瞬くようにアニメーションさせる方法はいくつかあります。まずはドラッグアンドドロップで簡単に適用できる「エフェクト&プリセット」を使った方法を解説します。次に「不透明度」プロパティに「ウィグラー」関数を適用して、チカチカ、キラキラと瞬いているようなエフェクトをかける方法を解説します。
素材の配置
素材をタイムラインに配置して、テキストを入力します。
素材の配置方法などは、以下よりどうぞ
「エフェクト&プリセット」で瞬くようなアニメーションをつける方法
画面右の「エフェクト&プリセット」を開きます。

検索窓から「蛍光灯」を検索します。

「蛍光灯」をコンポジションにドラッグアンドドロップします。
設定はこれだけで終わりです。
このまま再生して確認しても良いのですが、瞬いている感じは背景が黒の方が良いと思うので、背景色を変更しましょう。
コンポジションの背景色を変更する

- コンポジションパネルを右クリックします。
- メニューから「コンポジション設定」をクリックします。

- 「背景色」をクリックします。
- ダイアログの「FFFFFF」(白)を以下のように変更します。
- 背景色を「000000」(黒)に変更します。
- 「OK」をクリックします。
- もう一度、「OK」をクリックします。
完成図
再生して確認します。

ただ、この方法だと細かな調整はできないので、さらに細かな調整をしたい場合は、次の「ウィグラー」を使用します。
「ウィグラー」とは
After Effects の「ウィグラー」という機能を使うと、映像を揺らしたり、適用したプロパティの値をランダムに変化させることができます。指定したクリップの中にウィグラー関数とパラメータを入れるとランダムにキーフレームを打ってくれるという仕掛けです。複雑に聞こえますが、使い方はとても簡単で手作業でランダムにキーフレームより数十倍早くつくれます。
「不透明度」プロパティの表示

- レイヤーを選択します。
- レイヤーの[>]をクリックしてプロパティを展開し、「不透明度」プロパティを表示します。またはショートカット[T]キーを押すことでも「不透明度」を表示することができます。
「エクスプレッション」を追加する

「不透明度」のストップウォッチアイコンを[Alt]キーを押しながらクリックします。すると右にスクリプトの入力欄が出てきます。
スクリプトを書く

入力欄にスクリプトを書いていきます。途中まで入力すると候補が表示されます。
式:wiggle(振動数, 振幅)
- 「振動数」は揺れる回数で、値を大きくするほど激しく揺れます。
- 「振幅」は揺れ幅で、値を大きくするほど大きく揺れます。
完成図
これだけで完成です。
例:wiggle(50, 50)

「ウィグラー」のパラメータ
本当は「ウィグラー」のパラメータは5つあります。
関数式は以下のようになっていて、さらに細かな設定をすることも可能です。
wiggle(freq, amp, octaves=1, amp_mult=.5, t=time)
- freq(振動数)
- amp(振幅)
以下の3つは初期値が設定されているので省略が可能です。
そのため振動数と振幅だけでも問題なく動作します。
- octaves=1(細かな振動を追加)
- amp_mult=.5 (細かな振動の強さ)
- t=time (動き出しの時間)
「ウィグラー」の多重掛け
「ウィグラー」は複数のプロパティに同時にかけることもできます。
「不透明度」に加え、「スケール」にも「ウィグラー」を適用してみます。

完成図

「ウィグラー」を映像に適用する
もちろんウィグラーは、テキストだけでなく映像にも適用することができます。
映像の「不透明度」に「ウィグラー」をかけると、アナログノイズっぽくなります。
完成図
