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After Effects :タイトルテキストを揺らす(位置プロパティ編)

「ウィグラー」とは

After Effects の「ウィグラー」という機能を使うと、画面やテキストを地震のように揺らすことができます。技術的にいうと、指定したクリップの中にウィグラー関数を入れると指定したパラメータに従ってランダムにキーフレームを打ってくれます。結果、ランダムに打たれたキーフレームの値に従って振動する映像が出来上がります。関数とかでてくると複雑な感じがしますが使い方はとても簡単で、手作業でランダムにキーフレームを打った経験のある人にとっては夢の機能です。

素材の配置

After Effects「ウィグラー」

素材をタイムラインに配置して、テキストを入力します。

After Effects「ウィグラー」

メインメニュー「ウィンドウ」>「ウィグラー」から…と方法もありますが、今回はもっと簡単で早い方法で進めます。

素材の配置方法などは、以下よりどうぞ

「エクスプレッション」を追加する

  1. まず、タイムラインのテキストレイヤーを展開して、「トランスフォーム」を表示します。(ショートカット[P]キーをクリックして、「位置」だけを表示させても可)
  2. そして「位置」プロパティ右のストップウォッチアイコンを[Alt]キーを押しながらクリックします。すると右側にスクリプトの入力欄が出てきます。

スクリプトを書く

入力欄に以下の式を参考に、スクリプトを書いていきます。

wiggle(振動数, 振幅)

  • 「振動数」は揺れる回数で、値を大きくするほど激しく揺れます。
  • 「振幅」は揺れ幅で、値を大きくするほど大きく揺れます。
After Effects「ウィグラー」スクリプトを書く

これだけ完成です。驚くほど簡単です。
以下、適用例です。

After Effects「ウィグラー
wiggle(20, 20)
After Effects「ウィグラー
wiggle(100, 20)
After Effects「ウィグラー
wiggle(20, 100)

「ウィグラー」のパラメータ

本当は「ウィグラー」のパラメータは5つあります。でも実用上は、上記の2つで十分です。
でも以下のような5つのパラメータを使うと、さらに細かな設定をすることも可能です。

wiggle(freq, amp, octaves=1, amp_mult=.5, t=time)

  • freq(振動数)
  • amp(振れ幅)

以下の3つは初期値が設定されていて省略が可能です。
そのため振動数と振幅だけでも問題なく動作します。

  • octaves=1(細かな振動を追加)
  • amp_mult=.5 (細かな振動の強さ)
  • t=time (動き出しの時間)

「ウィグラー」を他のトランスフォームに適用する

「ウィグラー」は画面を揺らすための専用機能ではありません。
「回転」や「不透明度」など、「トランスフォーム」の項目すべてに適用することができます。

「不透明度」に適用する

After Effects「ウィグラー」を他のトランスフォームに適用する

[Alt]を押しながら、「不透明度」のストップウォッチアイコンをクリックします。

After Effects「ウィグラー」を他のトランスフォームに適用する

いままでと同様に、wiggle(20, 20)を入力して、再生してみます。

After Effects「ウィグラー」

「不透明度」がランダムに変化して、チカチカしているようなエフェクトがかかりました。

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