DaVinci Resolve は、透過 PNG を透過のまま読み込むことができます。
これを使うと、GIFアニメーション(PNGアニメーション)のような簡単なアニメーションは、わざわざクロマキー合成しなくても、透過 PNG を連番で作って DaVinci Resolve に読み込むことでパラパラ漫画になります。
透過 PNG 素材の準備
Photoshop などの画像処理ソフトを使って、透過 PNG の素材を作ります。なお、DaVinci Resolveは、GIF フォーマットには対応していないので、GIF 画像や GIF アニメーションを読み込むことはできません。
透過 PNG 素材は作成済みの前提で進めます。透過 PNG の作成については、以下をご参考ください。
Photoshop の「アセット書き出し」機能を使うと、作成後の編集もとても楽です。アセット書き出しについては、以下よりどうぞ
フリーウェアで作成するなら、Photopea とかでしょうか
今回は、透過 PNG を読み込むだけでなく、パラパラ漫画風にしてみようと思いますので、ファイル名を連番で作成しておきます。
連番で作成している理由は、DaVinci Resolve はファイル名が連番の静止画を読み込むと、映像として扱おうとするからです。なお、連番静止画を映像としてではなく、1枚画像として扱うこともできます。
詳しくは、以下よりどうぞ
素材の配置
エディットページで作業します。
映像と透過 PNG 素材をタイムラインに配置します。
素材の配置など、DaVinci Resolve の基本的な使いかたは以下よりどうぞ
透過 PNG の背景色は黒いですが、背景画像を表示すると、透過されていることがわかります。
さらに連番で読み込みましたので、映像として配置されています。
- 透過 PNG のスピードを調整するときは、タイムラインのクリップを右クリックして、「クリップの速度を変更」を選択します。
- 開いたパネルから調整します。大抵は「速度」調整と「シーケンスをリップル」にチェックを入れる程度で大丈夫だと思います。「シーケンスをリップル」は速度調整して間延びしたフレームの隙間を埋めてくれるものです。
【参考】速度調整について:スローモーションと早送り
完成図
こんな感じで、GIF アニメーションのような簡単なアニメーションであれば、わざわざクロマキー合成をしなくとも、透過PNGを連番で読み込ませてしまうととても楽だという話でした。


【参考】クロマキー合成