DaVinci Resolve 17 より、エディットページでもクロマキー合成が出来るようになったようなので試してみました。カラーページでのクロマキー合成と比較できるように、同じ素材を使いました。
カラーページでのクロマキー合成は以下よりどうぞ
エディットページ
まずは素材を配置します。


クロマキー素材を背景の上に配置します。
素材の配置などの基本的な使いかたは以下よりどうぞ
フィルタ「HSL Keyer」を適用する


「OpenFX」>「フィルタ」>「Resolve FX Key」>「HSL Keyer」をタイムライン上の「クロマキー素材」クリップにドラッグアンドドロップします。


「Open FX Overlay」を適用する
「変形」ボタンをクリックして、「Open FX Overlay」に変更します。


「インスペクタ」でグリーンバックを取り除く
- 「インスペクタ」をクリックします。
- 「Effects」をクリックします。
- 一番左のスポイトを選択(デフォルトで選択されているはずですが)します。
- マウスでクリック(ドラッグ)します。




とりあえず、大まかな感じでグリーンバックが消えましたが、拡大すると輪郭にグリーンバックが残った状態です。さらにスポイトを使って、輪郭を綺麗にしていきます。


+マークのスポイトを使うと現在の色に追加されます。マイナスのスポイトを使うと現在の色から引かれます。
スポイトを切り替えながら、マウスでクリックしたり、ドラッグしたりして、グリーンバックを消していきます。


「インスペクタ」の「Matte Finesse」で微調整をすることもできますが、背景色と赤丸のトーンの違いはカラーページに行かないとやはりダメなようです。
カラーページ
合成した赤丸と背景色の違いをなじませるため、カラーページに移動します。ここから先は前回とまったく同じです。
「ショットマッチ」でトーンを合わせる


- [Shift]キーを押しながら、2つのクリップをクリックします。(2つのクリップを選択)
- クリップ上で右クリックして、「このクリップにショットマッチ」を選択します。


赤丸が背景色になじみました。
完成図
再生して確認します。


フィルタ「3D keyer」を使ったクロマキー合成(別法)
前回、「クオリファイア―でクロマキー色を抽出(別法)」とした内容のエディットページ版です。
フィルタ「3D keyer」を適用する


「OpenFX」>「フィルタ」>「Resolve FX Key」>「3D Keyer」をタイムライン上のクロマキー素材にドラッグアンドドロップします。
「Open FX Overlay」を適用する


「変形」ボタンをクリックして、「Open FX Overlay」に変更します。(「HSL Keyer」と同じ)
「インスペクタ」でグリーンバックを取り除く


- 「インスペクタ」をクリックして表示させます。
- 「Effects」をクリックして表示させます。(これも「HSL Keyer」と同じ)


ビュワー上の消したい色(グリーンバック)をなぞります。


大まかな感じでグリーンバックが消えましたが、輪郭に緑色が残っています。
「パスの表示」をはずす


まず、「パスを表示」のチェックを外して、なぞった線を消します。
「スピル除去」を適用する


次に「スピル除去」にチェックを入れると、輪郭のグリーンバックを消すことができます。
今回の例では、「スピル除去」で輪郭を綺麗にするところまでは、「3D keyer」が早くて便利だったのですが、トーンを合わせる「マッチショット」がうまくいきませんでした。色々な方法を試して、その都度、試行錯誤する必要は今まで通りありそうです。
カラーページでのクロマキー合成は以下よりどうぞ