HP Directplus -HP公式オンラインストア-

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

映像編集技術のひとつに、色や明暗などの成分から画像や映像の一部分を切り抜くキーイングという方法があります。クロマキーはそのキーイングのひとつで、ブルーバックやグリーンバックで撮影を行って、その色だけを編集で取り除く手法を指します。
ブルーが背景色に多く使われるのは、アジア系の肌色と補色の関係にあり合成映像をきれいに作ることができるためです。また、補色ではないグリーンバックが使われるのは、実写ではない場合や少ない光量でも明るい、ノイズが少ないなどの理由があります。

DaVinci Resolve 17よりエディットページでもクロマキー合成が可能になりましたので、エディットページでのクロマキー合成は以下よりどうぞ

素材の準備

「メディアプール」に素材をドラッグ&ドロップして読み込ませます。

DaVinci Resolve の基本的な使いかたは以下よりどうぞ

簡単なアニメーションGIFやMP4変換のやり方は以下よりどうぞ(クロマキー素材を作りました)

本編の素材(GIFなのでMP4に要変換)でよければ、こちらをどうぞ

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

エディットページ

エディットページに移動します。

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

素材をタイムラインにドラッグアンドドロップします。背景画像が下、グリーンバックなどのクロマキー用の素材が上になるようにします。

カラーページ

カラーページに移動します。

クオリファイア―でクロマキー色を抽出

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成
  1. クロマキー素材のクリップを選択します。
  2. スポイトの形をした「クオリファイアー」アイコンをクリックします。
DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

その状態でビューワーにマウスカーソルを移動させるとスポイトのマークになるので、ビューワーで抜きたい色の部分をクリックするとその色が「クオリファイアー」の部分に追加されます。

「アルファ出力を追加」で切り抜く

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

ノードエディタの空白で右クリックをして、「アルファ出力を追加」をクリックします。

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

すると右側に”青い丸”が追加されます。

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

クロマキー素材の”青い四角”をドラッグして、先ほどの”青い丸”に繋ぎます。これで緑色以外の部分が切り抜かれます。

「選択範囲」を反転する

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成
  1. 切り抜きたいのはグリーンバックなので、「選択範囲」>「反転」をクリックして反転させます。
  2. 輪郭にはグリーンバックが残ってますので、「クオリファイア―」の「マットフィネス」や「ノイズ除去」などを使って調整します。
DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

輪郭は色がまざっているので、スポイト+で輪郭の色を抽出しても綺麗に取り除けます。

ハイライトで確認する

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成
DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

また、輪郭を綺麗にするときは、ビューワー左上の「ハイライト」や、右上の「白黒ハイライト」に切り替えながら調整すると確認しやすくなります。

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

いい感じになったら、「ハイライトモード」を解除して、再生してみます。

「ショットマッチ」でトーンを合わせる

輪郭は綺麗にしましたが、トーンの違いから浮いた感じになってます。「ショットマッチ」を使って、背景とクロマキー素材のトーンを合わせます。

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成
  1. [Shift]キーを押したままで、2つのクリップをクリックします。(2つのクリップを選択)
  2. 2つのクリップ上で、右クリックをして「このクリップにショットマッチ」を選択します。
DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

完成図

クロマキー素材のトーンが背景になじんだ色になりました。

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

クオリファイア―でクロマキー色を抽出(別法)

【参考】DaVinci Resolve 17 では、エディットページで同じことができます。「フィルタ「3D keyer」を使ったクロマキー合成(別法)」をご覧ください。

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

実写映像などをクロマキー素材として使う場合は、グリーンバックにノイズなどがたくさん含まれて複雑になってます。

その場合は「HSL」ではなく「3D」を使ってクロマキー色を抽出します。

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成

「3D」のスポイトを使った場合は、ビューワー上の任意の箇所の色を複数抽出できます。

DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成
スピル除去前
DaVinci Resolve:カラーページでクロマキー合成
スピル除去後

また、輪郭に残ったグリーンを「スピル除去」をチェックするだけで取り除けます。(取り除けない場合もあります)

エディットページでのクロマキー合成は、以下よりどうぞ

タイトルとURLをコピーしました