仮想環境とは
仮想環境とは、同じPCの中に別のバージョンやパッケージを備えた Python の環境を構築することです。仮想環境はそれぞれ個別の独立した Python 環境として存在させることができ、パッケージ依存や互換性に左右されることなく実行可能となります。
仮想環境を使うメリットは、複数のバージョンの Python を使用できるという点があります。例えば何らかの理由で、ある一方の開発環境には Python〇〇バージョン + 〇〇ライブラリ環境 が必要で、もう一方の開発環境には Python××バージョン + ××ライブラリ が必要な場合、仮想環境がなかったら開発環境分のPCが必要になってしまいます。もちろん、作成した仮想環境は必要に応じて切り替えたり、使用するライブラリを変更したり、非常に簡単に管理を行うことができます。
Anaconda での Conda 仮想環境の作り方
Anaconda を使うと簡単に仮想環境を構築することができます。

Anaconda Navigator を起動して、「Environments」から「Create」をクリックします。

仮想環境名「Name:」を ana_py37 とし、Pythonのバージョン「Packages:」を 3.7 にしてみました。そして「Create」ボタンをクリックすると仮想環境が作成されます。

すると同じ画面上に、その仮想環境名が追加され、パッケージの管理も可能になります。なお、Home 画面からも作成した仮想環境を切り替えて実行することができます。