ご注意
本体の分解は保証対象外となりますので、あくまでも自己責任で行ってください。この記事を参考にして破損・故障などが発生しても当方は一切責任を負いませんので、あらかじめご了承ください。
SSD換装の手順
SSDに換装する前にリカバリディスクを作成します。リカバリディスクを作成するにはUSBメモリが必要なので事前に用意をしておきます。リカバリディスクができたらSSDを交換します。換装が終わったらリカバリディスクから起動できるようにBIOSの設定を変更します。BIOS設定が完了したらリカバリディスクから起動してリカバリを進めます。リカバリが完了したらリカバリディスクを抜いてBIOS設定を元に戻して完了です。
もしSDD換装の前後でスピードの比較を行いたい場合は初めにやっておきましょう。当方は忘れました。
USBメモリの準備
リカバリディスクを作成するには、32GB以上のUSBメモリが必要です。作成するとリカバリ専用になってしまうので、新規購入する場合は32GBの容量を買うと安くて無駄になりません。
SSDの準備
この機種にはストレージが2台積まれていて、1台がm.2規格のSSD256GB、もう1台が1TBの2.5インチHDDです。256GBのSSDは初期状態で50GB位がすでに使用済みになっており、ゲームやビデオに使ったらすぐにいっぱいになってしまうでしょう。また、HDDもあとでSSD化するのも面倒なので、ついでにSSD換装して高速化することにしました。m.2規格の方は512GBのSSDにして、HDDは1TBのSSDに換装しました。本当は512GBではなく1TBのm.2規格SSDにしたかったのですが、予算の都合で1GBあたりの単価が安い512GBとなりました。
そして準備したのは以下の2台、Crusial P5 512GB と Crusial MX500 1TB です。安かったので2.5インチは外付けケース付きにしました。外したHDDを有効活用できるかもと。また、メーカーはユーティリティソフトが1種類で済みますし、2台ともCrusial製で統一しました。
リカバリディスクの作成
USBメモリが準備できたら、HPのサポートページにリカバリディスクの作成方法が載っていますので、それに従って作業をしていきます。なお、HPのリカバリディスクは製品番号を入力すれば、別のPCでも作成することができます。すばらしい。
リカバリディスクが作成できたら、電源を落としてUSBメモリを抜いておきます。
HP Pavilion の解体
ドライバーは精密ドライバーが必要になるので予め用意しておきます。また、開封する前に金属に触れるなどして静電気を落としておきます。
個体差があると思いますが、ネジが異常に硬い場所があったのでネジ山を潰さないように慎重に進めます。パネルはプラスネジ7本で止まってます。

また、裏面のパネルは歯がガッチリと噛みあっていて、ネジを外しただけでは外せません。布やドライバーで外す方法もありますが、金属だとパネルを傷つけたり基盤を傷つけたりする恐れがあるのでカーボン製のヘラでテコの原理を使って、端から慎重に少しずつ外していきます。最初はヒンジの部分から始めると外しやすいです。


SSD換装
右側にはm.2規格のSSDがヒートシンクに覆われて付いていて、左側に2.5インチHDDが付いていました。m.2規格はネジ1本だけで固定されていたので簡単に外せましたが、HDDはケースを外して更にケースから本体を外さなければならないので手間がかかりました。本来はバッテリーを外してから作業をするべきなのですが、がっちり固定されていて下手をすると基盤を破壊してしまう恐れがあったので諦めました。

BIOSの設定変更
SSDの換装が終わったら、電源を入れてリカバリディスクから起動できるようにBIOSの設定を確認・変更します。
セキュアブートの解除
セキュアブートは、レガシーブートデバイス (ブータブルCD、DVD、およびUSBフラッシュドライブ) からPCが起動しないようにしています。USBメモリから起動させるにはレガシーサポートを有効にし、USBメモリをブートデバイスとして選択する必要があります。
HPのサポートページに手順が載っていますので参考にしながら進めます。
BIOSの起動
PCの電源を入れてすぐに「Esc」キーを長押して、「スタートアップ メニュー」が表示されるまで待ちます。

F10 を押して、BIOS Setup に入ります。

右矢印キーで Boot Options に移動し、下矢印キーで Secure Boot に移動して Disabled にします。ブート順が下に表示されていますが変更する必要はないようです。というか、起動可能なディスクはUSBだけですので。

変更を保存する際にコード番号の入力を求められます。コード番号+Enterキーを押して変更を保存します。電源を一旦落とします。
リカバリ
USBメモリをPCに差してPCの電源を入れます。USBメモリ(リカバリディスク)から起動してリカバリを進めます。HPのサポートページには所要時間は2~3時間となっています。ちなみに我が家の環境では2時間半かかりました。

最後にBIOSのセキュアブート設定を元に戻して完了です。
換装後のスピードテスト
換装後のスピードテスト結果は以下です。しかしながら換装前のスピードテストを忘れたため、換装前後の比較ができませんが。
Crusial SSDユーティリティ「Storage Executive」
今回はCrusial製SSDを使いましたので、同社の管理ツールをインストールしました。
「Storage Executive」はストレージ使用量の確認、最新のファームウェアのダウンロード、ドライブ温度の監視、暗号化パスワードのリセットの実行などが可能です。さらに、多くのSSDの動作スピードを最大10倍にする Momentum Cache機能があります。