「Photopea」は無料で使えるオンライン画像処理ソフトです。PhotoshopのPSD形式での保存も可能で日本語にも対応しています。メニューや操作は殆どPhotoshopと同じなので、Photoshopを使い慣れた人は迷うことなく使いこなすことができます。逆にPhotopeaで勉強して、有料なPhotoshopに移行するのもスムーズです。
- 以下、ショートカットキーはWindowsでの操作です。
- ブラウザで使われるショートカットはPhotopeaでは使えないため、Photoshopと若干の違いがあります。

ファイルを開く
ファイルの開き方はPhotoshopなど、一般的な画像処理ソフトと同じです。

メニュー「ファイル」>「開く」をクリックして、ファイルを選択します。または「開く」の横に記載されているショートカット「Ctrl+o(オー)」でも同じことができます。さらにもっと簡単に、ファイルをPhotopeaにドラッグアンドドロップするだけでも開くことができます。
ファイルの保存
ファイルの保存はメニュー「ファイル」から行います。

保存形式は、PSD、JPG、PNG、GIF、SVG…と現在主流のすべての形式、さらにXD、PDFでの保存も可能です。

開くときと同様にショートカットが使えます。
[Ctrl]+[s]キー:PSD形式での保存

Photoshopと同様に、[Ctrl]+[Shift]+[s]キーで「Web用に保存」(保存形式の選択ができます。)ができます。
画面の操作
画面の操作もPhotoshopにかなり近いものとなっています。感覚的には一昔前のPhotoshopくらいな感じでしょうか。
画像の拡大縮小
画像の拡大縮小は、以下のショートカットで行うことができます。
- [alt]キー+マウススクロール:拡大縮小
- [Ctrl]キー+マウススクロール:左右に移動
左メニュー
PhotopeaとPhotoshopの左メニューを並べてみました。
メニューの位置にほとんど違いがありません。使い方もほとんど同じです。
トップメニュー
トップメニューもかなり近いものになっています。


編集
「塗りつぶし」など頻繁に使うツールのショートカットがPhotoshopと同じというのは、大変使いやすいです。
イメージ
Photopeaの「イメージ」メニューには「モード」がないようです。Photopeaを印刷用途で使う人はいないでしょうが、カラーをCMYKに設定したりはできません。
レイヤー
Photoshopより簡単なつくりになっているようですが、主要なツールは十分備わっている感じです。
右メニュー
右メニューもPhotoshopとかなり似たつくりになっていて、主要なツールは揃っていて普通に使う分には全く困らないと思います。
フィルター
フィルターメニューもPhotoshopとかなり似たつくりになっていて、最後に使ったフィルターを再度適用できる点も同じです。
レイヤー操作

彩度の調整レイヤーを使ってみました。使用感もPhotoshopとほぼ同じです。

「選択」>「カラーレンジ」を使ってみました。Photoshopでいう「選択範囲」>「色域指定」です。こちらもPhotoshop同等の使用感です。

「多角形選択」ツールを使ってみました。こちらはPhotoshopと使用感が違いました。残念なことにショートカットがないようです。代わりに画面右上(赤枠)のようなボタンがあり、現在の選択範囲に追加か、削除かなどを選択してからツールを使う必要があります。
個人的な感想
かれこれPhotoshopを30年くらい使ってきた当方の感覚では、個人はもちろん、簡単な業務での使用にも耐えうるものと思います。ブラウザ上のアプリなので、インターネット環境が必須なことと、ついうっかりして作業中にブラウザを閉じたりすると作業のすべてが消えてなくなるという危険はありますが。
なお、Photopeaには有料版もあり、広告が表示されなくなったり、ヒストリーの保存数が60件までに増えたりします。